どこにいたって自由だって
歌った歌があったなあ
けれど果たして
僕の身は1ミリも入ってこなかったんだよ
あぁ世は見えぬ位
金でも出自でも色でもなくて
見えぬけれど確かに強い
境目があるような気がしてならない
それが解けるまで生きられようか
見えぬ者には見えぬ故
吐いてこの世に置きさまそうか
自分の意味を探すとか
一度きりの人生だとか
高らかに唱えるその人に
果たして見えていたか
あぁ世は見えぬ位
才でも思想でも愛でもなくて
見えぬからこそ確かに強い
境目があるような気がしてならない
虹のようにグラデーションを
誰も彼もを包むことを
是とする世に背くようで
時代遅れ甚だしいけれど
あぁ世は見えぬ位
見えぬからこそ確かに強い
境目があるような気がしてならない
思いこみに明け暮れていずれ死ぬ
その時までずっと
そんな気がしてならない