おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

いにしえゆかし

明日からまた雨、

心地よい今日の陽気は優に使って

テレビからご親切にどうも

ふと思い致すは

まだそんな利器のない頃

 

空を見れば

気を取れば

何を思った古の人

固いコンクリートの中に守られ暮らし

小生意気にも思ったの

あぁ私もそうでありたい

 

気を以って我を正したい

 

写真にも残らないような

愛しい人の顔

思い浮かべ

思い馳せ

歌など詠んだものかしら

 

風を聴けば

日を見れば

何を感じた古の人

線路ちかくに車音きいて暮らし

逆さ戻りも思ったの

あぁ私もそうでありたい

 

夢の通い路

野分の兆し

なんてゆかしい響きかしら

 

酔いの覚めても酔いつづけ

なお憧れる古の人

空を見れば

気を取れば

風を聴けば

日を見れば

真似ぶにそっと生きられるかしら

私もそうでありたい

 

気を以って我を正したい