おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

彼の人 胸の内

毎年毎年

飽きもせず飾り付けられた街で

目が眩んで考えることはひとつ

 

彼は本当に

望んだのだろうか

 

たとえば歌をひとつ歌うにしても

それが自分のためなのだから

大体の人間は

 

彼に届くはずもない

 

popなアレンジなどされると特に

敬虔さを忘れたかと

何者でも預言者でもないのに

問いかけたくなる

 

私の傲慢も余所に

ただ1年が巡り

また習わしのように商業的に

街が色づけば

 

どうしても考えてしまう

彼は本当に

望んだのだろうか