おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

逃げの算段

信仰を持つとき

人は崇高な心持ちで

内から研ぎ澄まされているのだろう

 

私の身の内からそのような

清らかな気分が流れたことはないから

見聞きした予想でしかないが

 

私がもし彼の人を

強く強く欲するとすれば

それは純粋な信仰ではなく

 

飽くまで逃げの算段

この世界では持て余して

扱いに困った心情と感覚を

少し預けて押しつける

 

自分のための算段