もう思うたようには
身体の動かんとです
風聞き宵呼び見舞われて
綺麗に臥せることも叶わんとです
ところどころに斑点の
自分で気色の悪かごとなって
いよいよ消えてしまいたいと
心臓ぎゅっとされた気分です
不幸中の幸いか
季は冬に向かい四温三寒
皆で堕ちてゆけと
得意の念じも鳴る中で
まだに召される夢を見る
決して許されぬ命だと
言い聞かせ言い聞かせ
意地汚いなりに慎ましく
生きたつもりと
この段になって
狼狽え怯え
自分でも滑稽だけれど
不幸中の幸いか
ひとりの床です
誰にもこの格好つかないさまを
見られることもないまんま
思うようには動かん身体が
いよいよ止まる日も
来るとです