おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

鈴の声

羨ましくてならなかった

hallに響きわたる

鈴鳴るような

透明な色のついた

声が

 

可憐な人はどこまでも

恵まれているのだと

 

片や

声の上手く出せない病に

捻くれた心情までついてまわって

 

子どもながらに

朽ちそうな

大人びていると言われても

褒め言葉ではなかった

 

また嗄れてゆく

僕をよそに

 

彼女は

鈴のような声で

歌った