おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

熱が離れぬよう

啄ばんで

また一夜

こんなおなごに

なるつもりもなかったのに

 

汗拭い

もう一夜

貫くのなら

離れぬを約束してほしい

 

言葉少なにしないで

腹の底から不安になるから

余計なこと言わないで

求められていると思い違うから

 

馴染まない星で

一所懸命に

縋らせて

傷などは

多少耐えるようにできている

 

なぜ叶い

そして

きっと懸命に

縋らせてくれたのに

朝を見るころには気落ちる

 

日の入って

ただ一夜を

刻んだまま戻れぬからだ

 

汗ばんで

その熱は

溶ける前に内にゆく

離れぬ心積もりができる