おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春と自由の物語

数える春には意味がなくて

懐かしむくらしに留めておきましょう

思い通りは願うほど遠ざかる

身を以て知った苦悩の先に

 

急な坂の上

バス待ち寝たふり

喉渇いても

水筒は空っぽ

 

柵を越え

草むら飛びこめ

もういいのよ

はしゃいでくれても

 

真面目に輪をかけて

自分を縛りつけた

部屋から出たの

たとえば心が

 

まだ解き放たれていないのなら

体から自由に

信じられないくらい

寝ころんで草の上

 

今日はもうこれでいいわ

明日は知れないし