ただ何もなくても
弱い身体が
愈々重苦しくなる時節
手肌の荒れ始めて
季節より先
思い出させる親の癖
数え年にまじない
何時までも拙い
愛されなかった子がどうなるか
僅か余命で見せてあげよう
掛け違いじゃなくて
はじめから
はじめから
合わぬ肌があるものね
たとえあなたの子に生まれても
後悔は先に立たぬと
百も承知
いいのよ
どうせ下らない暮らし
晴れやかにならぬまま
あなたは消えて
皮肉にも
それなぞるように
私も消えるでしょう