おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

秋雨

やわらかく在りたいと思うのに

空はいつも暗くて

耐えかね湧き出す

 

雨と呼ぶには清い渦

土潤すには穢れた出自

 

やさしく在りたいわけではない

そう在れば生きる許可を得られる

信じた

信じた道は

 

ひとりぼっちにたどり着く

生まれ月の憂鬱が来る

 

秋の雨は止めておいてくれ

冷え冷えがまた追い撃ちに

 

秋の雨に凍える日には

愈々身も止まることとなる