おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ふたしかな身体

ほんの空虚の一言で

済ませられてたまるものですか

喉の痛みは少し残れど

大した傷じゃあない

 

もっと根深く

決してこの世の台詞で言えないけれど

たしかに

たしかに

 

ふたしかなのよ

 

ほんの空虚の一言で

片づけられたその日には

憎たらしくてたまらなかった

殴る腕力も気力もないけれど

 

すっと尾を引く

腹に背に熱は必ずやってくる

たしかにたしかに

 

ふたしかなのよ