おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

最後と最後

貴女が逝ってしまったら

線香のひとつでも上げに行かんばね

それが義務でも錘になる

近頃専ら悩みです

 

貴女が弱ってゆくことは

齢数えれば当然で

私が責められる筋もない

自然の摂理と済ませましょ

 

海は渡れん凪来んと

それか時世の所為にして

もう行かんでよかかもね

 

何かしらの痞えがあるとすれば

胸に残るか

枕に立たれるか

それくらいのもんで

それほどのもんで

 

貴女の最後が迫る勘定

たった数十年の違いで

私の最後だってくるもんよ

好きにさせんね