桜に始まり
花は花は
散り時が美しいと申します
国柄地柄
もしくは願望か
重ね合わせの戯言か
不意に上がった花火を聞くに
大輪を思わせる
音が音が
ずしんと地から足からきて
夏の悲哀を伝えました
そうね例えばそれが火でも
花は花は
散り時が美しいと
昔から謳われ
愛でるのには
思考が必要な気がしてきました
けれどけれど
大輪も地音も
あなたが見た最後のひと散りも
心に刻めば
少しく住めば
それが美しいということでしょう
散り時に
帰り際に
思い致すのです
花火さよなら
またね花火