おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

blue note

舟を漕ぎ

己等が手で

やっとこさ辿り着いた大陸が

また地獄であったろうことを

 

思えば

思えば

 

美しいメロディーなどに

乗せてくれるな

 

理解されてたまるかと

後の世に平和ボケして

押しつけるのもよくないか

 

それでも不安定を孕んだものが好きだ

 

耕した大地も裏切る

流した汗も途絶える

苦しみだけが生き延びても

 

美しいメロディーの

狭間に忍びこめ

 

それは確かに伝えてくれるだろう

時代を人を

そこに生きた音楽を