おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

いたいの飛んでけ

いたいのいたいの

飛んできな

少し乱暴にさする手が

何より薬になるんだもの

 

暮れ時までには

飛んでくさ

 

夕餉よそい

笑い合う絵が

物語や想像でしか

浮かばなんだ

 

いたいのいたいの

飛んでけと

自分でまじないは恥ずかしさ

ぐっと堪える癖もつく

 

死に時までには

直るかな

 

夕餉まえに

いがみ合うしか

知らない世界だ

どこにある笑い声

 

泣いてた積りが

気晴れる安心は

どこかの家にはあるらしい

 

いたいのいたいの

飛んでくかな

どんより宵に任せうずくまる