おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春蒸すおもいで

友は消え

それもまた趣のひとつと

歌えよか

 

春は凪

その退屈に

耐えきれんかったか

あの豪快が

 

酒煽り

沈むなど

粉々に散りゆくなど

 

肩を組み

放課後じゃれたころには

想像できなんだ

 

友は消え

地にまた図らずもひとりと

口尖らせて

 

歌っても

歌っても

返事のない

春の蒸し