おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

たびはじめ

高速列車の窓を這う
オタマジャクシのような雨

旅は長靴いるかしら
余計な物は持ちたくないけれど
びしょ濡れぐっしょりもヤだもんな

酔いやすいのは覚えてて
疲れやすいのを忘れてた

隣の父子に当てられて
世間一般の和やかと
随分違うと分からされて

また捻くれは増すでしょう
菓子取るタイミングも逃して

只に生きゆく日常が
苦しいものだとは知っていて
そこから離れて安らぎを
得られる心積もりです

何処に幸せあるかしら
そんな呑気じゃないからね
不幸を薄めるくらいでいいわ