おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

日常と生き様

慣れない物を慌て掻き込んで

舌を火傷した

 

何急ぐでもない

唯一人の日常をこなすだけなのに

どうしてそんなに追い詰められているの

 

転寝に暮れていつの間に

宵闇を迎えていた

 

小指ぶつけると同じ

唯ありふれた日常の失錯でも

どうしてひどく落ち込んでいるの

 

何者にもなれないことが

何者でもないことが

罪を犯しているような

気が気分がもう呪いなのね

 

何者かになれなければ

愛してもらえない強迫が

何年経っても侵食する

内から内から過去から来る

 

思い悩んだそのことは

書にも人の耳にも残らず

己の内で砕くから

また何者にもなれず

 

身を任すも遣り過すも

上手くできない唯一人の命