おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夕時

蒸れる夕に目覚める

神無月をどう乗りきる

予報は当てにしないから

土砂降りも平気のうち

 

だって音よりも先に

気配でわかるもの

 

挫いたままで歩を進めれば

誰かを妨げ

誰も気にしない

 

そんな夢をみているだけの

気がするのは

乱れた時間感覚の所為

 

我楽多のひとつも転がらぬ部屋

愛を歌って掻き消される前に

去った雑踏

 

過ぎた潔癖は

息吹感じる能に劣るか

 

食いたらげたままで

浮かばせておけ

それくらいは出来たほうがいいのやも

乱すことにも整えて掛かる癖を

直せたなら

 

眠り起き

時は確実に流れても

理想の暮らしへの

 

途中に途中にあくまでも

いる気で宥める夕