おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

かえりみち

何も話さないままの帰り道

小雨も気にしないの夏日

 

下らないことでも挟んだがいいのかな

今日だけは無神経だと呆れられてもいいから

 

機嫌うかがってばかりだけれど 

探り合いは得意じゃない

分からないと嫌な方にばかり

 

駅の大時計は

真昼を指すばかり

アリスになりたい

ぼんやりと意識を移そうとしても

 

それでも手引かれる帰り道

人波あふれた夏休み

 

早回りは今日はしないのかな

疲れたなんて言ってられないの分かってるけど

 

機嫌悪い振りしてたこともあるから

もしかしたらそうだといいな

だけど浮かぶよ嫌なことばかり

 

駅を過ぎればもう

少しずつ蝉の声

座りこみたい

一緒に歩いていたい

 

ぐしゃぐしゃのままで側にいるのは

 

綺麗な恋は落ちてない

うかがいすぎたら距離を失って

こんなはずじゃなかったのにな

1秒が1日みたいな帰り道