おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

理不尽と数十年生きている

理不尽に受けた

暴力暴言の類は

たとえ何十年経とうと覚えている

正確に言えば

離れようとしない

 

これが喰らわせた側に分かろうか

 

錐で突かれたように残る

とぼとぼ歩いた道の

乱れも整いも鳥のけたたましさも

恐ろしいくらいに残っている

 

これが体験していない者に分かろうか

 

理不尽はきっとこれからも

世に蔓延る

最早それで構成されているといっても

過言ではない

 

またズタズタに傷ついた者あれば

それを起した者も

必ずあるのに

 

何時になったら気づくのか

そうかそういう日は来ないのか

 

だから何十年経っても覚えている

散らしても薄めても離れはしない