綻ぶように
いつでも消えるわ
命は偶々其処にいるだけ
雨の音はせず
しとしとと
恥じらうように
漏れでるもの
養分と云うけれど
愛は遠く
さらに遠く
求めた時には居らぬもの
雨上がりにやっと慕うもの
乞いがすぎれば
そっぽ向かれて
枝葉に拘るほど
本筋は繋ぎ留められぬ
何れ消えると云いながら
これ幸いと永らえる
何時までも居ると勘違い
声も出せずに朽ちてゆく
虹を待つより
雨よ上がれ
繕うより
解けるな
綻ぶために
生きているような
感覚さえおぼえるわ