あの世代がおらんくなるまでは、
その名残で言ったら私も含めてかもしれない、
死に絶えるまでは、
新しい価値観は根付かないのだろう、
本当の意味で。
今、時代の転換点にいるのだと思う。
家のこと考えただけで苦しくなるのに
よぉ今までその中にいたな。
中にいたから気づかなかったのかもな。
よぉ耐えたな。
もう関わらんでいい。
誰だって、綺麗に死んでいきたいからね。
ただでさえ恐ろしい死に、
せめて美しく散る者でありたいと。
時代の歪みにいる気がしてね、
誤解を恐れずに言えば
昔は皆が皆、
平等に自由がなかったでしょう。
ある程度決められた中での人生を
しっかと消化していたのでしょう。
無理くり作られた家には愛がない。
仕様がないこととして。
片や望んで共にある人たち。
何処に生れ落ちるかなんて選べなくて、
今その子どもたち、
苦しんだ人間と
愛持てる人間の
狭間の時代なのね。
もう少しよ、もう少し、
彼らが死んで、私も死んで、
何年か、何十年かあとかしら。
新しい時代が
波打って現れるわ、少しずつね。