おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

眠り落ちてゆく愛

うらやみながら眠りについた

愛しい人は背だけ見せた

追いかけるには力が足りないよ

振り払われて

生きていける気がしない

 

それならこのまま落ちこむほうが

 

愛には似つかわしいじゃない

分かったようなこと言ってみたくて

うらやみながら眠りについた

いい夢見られなくて結構

 

一気に冷えた体の先を

そのままにして朽ちてゆく

愛などどこにもなかったじゃない

気づかぬふりは

得意だとして虚しいだけ

 

物語にはなれなかったけど

 

愛と言葉を吐く前に

この身の芯に置いていったの

去る者追わずが格好いい

それでも縋る馳せる思いは

 

愛など捨てると決めたとき

それは愛に縋っているでしょ

うらやみながら眠りについた

いい夢見られたことも忘れて