甘い果に惑うなと云う
色彩に囚われるなと云う
事の始まりは他でもない
赤い実であったろうに
騒がしい街を外れた時に
貴方に会いたくなるのです
似合いもしない十字を下げて
首筋が泣いています
明日、日曜
早くに起きて
思い出しながら少しだけ
pray
温もりや痛さ怖さまでも
打ちこまれたように憶えている
こんな身体に生まれた意味を
ずっとずっと考えています
草原を前にして身を
投げ出すことができない偲びも
うまく出せない声を恥じて
歌も内へと唱えるばかり
明日、日曜
街を歩いて
愛に帰れますように
pray