おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

雨、気の知らせ

心揺さぶるなど簡単に言わないで

その先にある苦を知っていますか

そのまま死ねるならまだ良いものを

 

離れぬ旋律があるように

届かぬ貴方がいるのように

 

意のままには成らぬことで

世は出来て

泳げというの

 

沸いた湯が

身を沈めて癒えるまで

冷めぬ保証はない癖に

 

煽る知らせも

遠い調べも

寂びた街をそのままにして

 

意のままに成らぬことで

日々は覆われ

仰げというの

 

堪えた雨が

都合のいい刻に

落ちてくるとも限らぬ癖に

 

はらり、はらり

冷めた心が

いつ熱を持つか

知らせぬ癖に