敵も味方もないわ
愛に飢えた時
少年は野を狩り
未来へ帰る日を待つの
耳に馴染まぬ子守歌
他の誰かのためならば
世から狩り
燃やし絶やすことも厭わぬわ
最後の時に流れるは
燃えろよ燃えろ
あの節が
背を行き
迂闊にも生きてしまったことを
思い知るのでしょう
唇は乾ききって
舐めて追いつくものでなし
少年は畑を踏み
育むということを知る
そしてすぐ気づいてしまい
また焼き払う
それが暴虐という者は
さぞかし綺麗な野に生きて
花の唄でもうたうのでしょう
憎らしくなる
その節が
背を行き
またもや生きてしまったことを
呪うのでしょう