おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

つらつらこいなど

滅多なことがなければ

まるで少女のような思い致しに

浸ること

なかったんだけどな

 

借りっぱなしのマフラーを

部屋の隅に追いやったけど

少しふれた手のひらが

冷たかったなって

思い返したり

 

あぁこんなはずじゃなかった

思い違いも

思い過ごしも

髪でも切って驚かせたら

此方は日常に戻れるとか何とか

 

そっと笑っていてほしいと

思えたのは初めてだった

 

しかめっ面の強がりを

笑って抱きしめるなんてずるい

ずっと大きな手のひらが

忘れられなくなるでしょ

 

あぁこんなはずじゃなかった

遠ざかりも

近づきも

怖くもなるってらしくない

口に出さないようにして今日も

 

ただね笑っていてほしいと

思える人は初めてだった