おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

宵入りと残息

宵入り済みであることはすぐに分かった

ただそれが

どこまで深く入っているのか

計りがたいのだ

臥せる身には

 

1日の暮れ具合につけ

季節の深まり具合につけ

 

ただ何もせず

昼も夜もなく

重い身を床に擦りつけて

飯だけ食らっている癖に

情けないったらないな

 

冷えた風の匂いは知って

あちらとの繋がりを勘ぐるくせに

怖くてたまらないものね

子のように泣いても親はなし

 

一生の短さにつけ

一瞬の重さにつけ

 

ただ吐き出せず

朽ちる身を

天に願うような爽やかもなく

飯だけ食らっているうちに

そのまま消えることもあり

 

宵入り見たさに立った瀬が

懐かしいったらないな