また嗄れて
性懲りもなく私を苛めに来たの?
最初からここにいるじゃないかと
わかってるよ言わないで
喉を喰い千切りたいと思っても
物理的にできないように
己からだけは絶対に逃れられないように
出来ている
己の声を嫌っても
また暮れて
湧きあがる彼是は絶えぬのに
表出する術は1つしかない
そんな気がしてるよ言わないで
一頻り黙りつづけたあとで
思いを口にしていいと
教えられたはいいけれど
肝心要が弱くてさ
己の声が憎らしい
羨ましくもなる彼に
羨ましいと言えなくて
喉を喰い千切りたいと思っても
物理的にできないように
己からだけは絶対に逃れられないように
出来ている
己の声を嫌っても