おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

また嗄れて

性懲りもなく私を苛めに来たの?

最初からここにいるじゃないかと

わかってるよ言わないで

 

喉を喰い千切りたいと思っても

物理的にできないように

己からだけは絶対に逃れられないように

出来ている

 

己の声を嫌っても

 

また暮れて

湧きあがる彼是は絶えぬのに

表出する術は1つしかない

そんな気がしてるよ言わないで

 

一頻り黙りつづけたあとで

思いを口にしていいと

教えられたはいいけれど

肝心要が弱くてさ

 

己の声が憎らしい

 

羨ましくもなる彼に

羨ましいと言えなくて

 

喉を喰い千切りたいと思っても

物理的にできないように

己からだけは絶対に逃れられないように

出来ている

 

己の声を嫌っても