おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

音楽の庭

嗄れた喉はもとには戻らず

初めからこうだったのかと思いはじめる

心身つながっているという呪い

どちらにしても落ちるばかり

 

癒されると噂の classical music

私の耳ではわからないけど

思いこめばひと望みあるのか

 

半歩、外に出ても

陽の高さにやられて

思うようにはいかないことが

当たり前の世に嘆くな

翼も武器も希望も持たず

されど生きる全ての場所は

音楽の庭

 

遠い世界のいきもの dance music

私の体はぎこちないけど

揺れ動くだけでいいなら

 

ポンと蹴った空き缶

捨てたほうが悪いからもういいやってはならない

こじつけた理屈に酔うな

幼な記憶に区切りをつけるなら今

これから生きる場所あますことなく

音楽の庭

 

忌み嫌うなら得意な

何にもならない身の上が

寄ってたかって愛情蹴っても

唯一捨てない

 

信じることをやめても

生き残るようにできている music

捻くれるなら捻くれてみな

余裕で包む

嫌みじゃないかってくらいに煌めく

 

生きる場所あますところなく

音楽の庭