おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

神さまがいない

神さまはいない

それでもなお願うならもう

己の手を己れで取るしかないだろう

 

虚しいねなんて言う間に

言葉のひとつも紡げよう

煌びやかな人の隅

悪いことは幾重に重なり

 

神さまはいない

それならもう生きるほか

 

神さまはいない

それでもなお進むならもう

己の足を己れで進めるしかないだろう

 

弱い体は致し方なく

誰かの機微にも気づけよう

生きるに苦のない人の影

息もできず痛みも増す

 

神さまはいない

それならもう生きるほか