おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風を好く

君の痛みには添えないな

喜びにも乗れないし

そんな僕が花なんか持って

何になるってんだ

馬鹿らしい

 

思えばこの世に

筋の通ったことなど

1つもなかった気がするな

出会ってないだけかな

 

風見鶏

向かう先はいつも

あれやこれやで

人の思いを

汲むよう汲むよう

言い聞かすうち

誰も愛せなくなった

初めからそうだった

 

なんだそんなんで痛みだと

呼んでいたのか

腹も立つ

ほらこんな言葉しか出ないさ

花だけ枯らさず持ってくれ

 

不安煽るばかりのNEWS

思い明るくなどただの呪文

病んで知るなら

この世など

狭いものに思えて

 

風を好く

そのうちに

名前を貰った恩もあり

蔑ろにはできないから

明るいうたの1つでも

 

思えば心清らかな時など

あっただろうか

生まれて生きて幸せと

言えるのはいつになるだろうか

 

君の痛みに添えぬこと

幸せなど別次元の

貧しい心を飼い鳴らして

風見鶏

ふらふらでも

生きるためには必要な

言い聞かせては

風を好く