おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夢にかえろう

夢にかえろう

かなしいことはもう誰にも言わぬままと決めた

呪文も必要ないのよ

 

荒んでくれたほうがいいのに

なんで今朝は小綺麗な街

鏡に映るな私

取りこまれてしまうなら

 

食って寝て吐き出して

いっそ朽ちるって

繰り返すさ

 

夢にかえろう

正しいことはもう誰が決めるでもないんだきっと

空へ歌おう

そんな満ちたりた者は去れ

呪文を唱えてあげようか

 

ざわついていたはずなのに

前世還りか しんとした街

鏡に映れよ何か

不自然を目に入れるなら

 

奇人変人、結構で

もっと魅せるって

叫び出すさ

 

夢にかえろう

かなしいことはもう誰にも言わぬままと決めた

どこへ依りかかろう

こんな惨めな者ばかり

呪文を知っているのさ

 

夢に再び会う日はいつ

今か過去か夕べか

いっそまどろんで

 

夢にかえろう

かなしいことはもう誰にも言わぬままと決めた

呪文も必要ないのよ