おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

在る場所

黄泉に片足突っこんで

春のうららかなど匂えるか

彼方に心持ってかれて

柔く歌など紡げるか

 

気休め、チョコレートの味覚えた

幼子のようにリズム覚えた

 

我在るべき場所は此処ではない

堕ちた時からもう知っていた

 

何生、繰り返してゆくのだろう

気付、木漏れ日など寄越すだろう

確かにあれというのなら

いっそ心壊してはくれないか

 

初めてのはずの道を知り

見たこともない海を呼ぶ

 

我在るこの場所がすべてでない

生きゆくうちに気づいてきた

 

黄泉に片足突っこんで

彼方に心持ってかれて

星を巡らせ

夢枕に立つ

 

胡蝶さえ与し易く思えるほどの

 

我在るべき場所は此処ではない

堕ちた時からもう知っていた

日々に埋もれてくれることもなく

生きゆくすがら匂ってきた

 

我在る場所は1つでない