おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

つらつら世を忌みうたうもの

また言いようのない虚しさが来た

死ぬなだの生きろだの力強げに歌われて

あぁそうかそれが自由な世だ

忌み嫌うなら消えればいい

 

教室の扉の前に置いてきた

波前の静寂に置いてきた

 

小匙1杯もない気力で

どうにかこうにか繋いでる

望まれるでもないいのち

朽ちて初めて輝くなら

 

私はそれを知らぬまま

世を忌み泣きながら逝くのだろう

 

あぁ今日が幸せだと言わなければ

人に非ずのような

日に謝意を幾つか認めて

眠りにつく人もあるらしい

 

遠くに住んでる人に思える

同じ地上だと歌われるほど

 

突かずとも折れる心で

どうにかこうにか息をする

己で愛せぬこのいのち

綺麗に当てはまらないから

 

私は異端に酔ったまま

世を去り泣きながら生まれ変わるだろう

 

輪廻転生も朧げな

私ではない人たちが持つもの

どうして身に受けられぬのだろう

朽ちること予感するだけで

 

泣きたくなるほど忌むこの世