雨はまた期を知る
誰の所為ともなく揺れる
枝の先そればかりが
気に入り
やがて滅入る
そういうふうに出来ているのさ
いつもの当たり障りない言葉で落ちつかせても
雨はまたさらに落ち
やがて地まで沈めるのでは
気にしなければいいなんて
何にも気にしない人に言われたくない
風のゆく様に馳せ
我はもう思いに100を取られる
遥か昔の学者が編み出した
実しやか、縋りにも似た言葉唱えても
風はただ地を巡り
やがて帰る場所が空であると
神さえ知らぬ息吹のこと
口を出すでも詩にするでもない
巡りも思いも天に依り
彼さえ知らぬならいっそ
雨はまたさらに落ち
やがて地まで沈めるのでは
気にしなければいいなんて
何にも気にしない人に言われたくない
悟った気取りの歌うたい
笑えど貶せどつづくほか
気にしなければいいなんて
何にも気にしない人に言われたくない