おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

罪のがれの積もる町

耳を塞いでいた

殴り倒される人を

目の前で見聞きする勇気はなかった

 

これが時代で許されるなら

法などいらないじゃないか

 

心を閉ざしていた

話の通じない人と

向き合うのは無駄に労力使うだけ

 

これが多感で済まされるなら

皆そうなっているはずじゃないか

 

田舎町はまだ

御一新の知らせも届いていないのかと

紛うほど

廃れていて意地汚かった

 

そんな空気に晒されて

正気を保つためならば

人格からおかしくなっても

仕様がないじゃないか

 

ただいつまでも幼子の

引き摺りで愚痴っていては

人生が終わるから

少しずつ切り離している最中なので

 

常識で責めないでね