何で具合が悪いのか
分からないまま此処にいる
物語のように美しい
苦難さえも綺麗に描かれる
そんな日々はもうないさ
あるか分からない生命のくせに
どうしてこんなに痛いのか
誰に責められたわけでもないのに
許しを乞うのは何の癖か
眩しくなった社会なら
少しずつ離れてゆきたいけれど
ひとりで生きている積りにならないように
街に人にあてられる場所へ
たまに行ったほうがいい
多様を謳ったところで
人間の本質はそう簡単に変わらず
何百年何千年先にやっと少し変わる
その土台となり地に埋まる
ああだこうだと理屈を捏ねても
結局そんなに賢くなくて
ただ少しばかり考えすぎる
心身弱い人間なのだと
気づきたくない
然し認めないと
愈愈だましだましで人生が終わる
誰かいなくなる
そのたびに
自分にも起こりうることだと
そろそろ気づいてしまったころ