おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

虚弱の人

何で具合が悪いのか

分からないまま此処にいる

物語のように美しい

苦難さえも綺麗に描かれる

そんな日々はもうないさ

 

あるか分からない生命のくせに

どうしてこんなに痛いのか

誰に責められたわけでもないのに

許しを乞うのは何の癖か

 

眩しくなった社会なら

少しずつ離れてゆきたいけれど

ひとりで生きている積りにならないように

街に人にあてられる場所へ

たまに行ったほうがいい

 

多様を謳ったところで

人間の本質はそう簡単に変わらず

何百年何千年先にやっと少し変わる

その土台となり地に埋まる

 

ああだこうだと理屈を捏ねても

結局そんなに賢くなくて

ただ少しばかり考えすぎる

心身弱い人間なのだと

 

気づきたくない

然し認めないと

愈愈だましだましで人生が終わる

 

誰かいなくなる

そのたびに

自分にも起こりうることだと

そろそろ気づいてしまったころ