おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

1.であい

ざわつく教室に背を向けて

孤独なんて言われないようにして

ひとつとひとつが会う場所へ

恋でも友でもないけれど

 

静かに過ごすなら

己を思うなら

屋上までの道がいい

 

早まるなと締められた鍵

薄汚れた踊り場の

先に着いた君は

本を読んでいて

こちらに目もくれなかった

 

それが心地よく思えたのは

孤独を愛するまではなくても

きっとざわつきが嫌いなのだと

纏った空気で分かったから