おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

おそろしの城

波打ち付け

恐ろしの城

剥がれる気のない石造り

 

愚かにも

囲えば攻められ

開けば安堵する

 

恐れと畏れを

取り違えないように

行間にこそ生きられるように

 

無機物でありながら

もしくはあるがゆえに

語りかけてくる

 

波待ちとも思える

おそろしの城