おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

恨みの後

貴女を憐れんでいた

時代に気に遣られて

思考する力もなく

虐げられた

弱き身を

 

憎らしい奴に

屈するのが許せなくて

しかし連れ逃げるような力は

幼い僕にはなかった

 

病んでなお

愛だとか子を思う心があるのなら

 

此方のことは気にせずに

もっと言っていいのなら

放っておいてくれ

それが一番の安らぎだ

 

弱りゆくさまを

見せつけるように

 

情を求めないで

此方は貰っていないから

持っていないものを

求めないで

 

恨みの後には何も生まれないから

文字通り何も生まれないから

許してくれるといい