おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

雑念唱歌

美しかった鳥が

一瞬にして撃ち落とされた

その見事を

称えることなどできなかった

数分後には喰らうくせに

 

褒めそやされた島が

その実きたなかった

誰も気づかないけれど

余所者には見えず

内の者もある意味見えず

 

鳴りやまない鐘が

薬のように心地よくなってきた

もう末期か

とっくの昔の5時を

まだ引きずっているのか

 

誰かが手を取り肩を抱き

此方に連れ戻してくれれば

せめて強く揺すってくれれば

まだ地に足をつけていられるけれど