おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

カーブの先の輝きを

山道をうねるバスが

なんにも見せない町が

酔わせてふらつかせて

このまま殺してくる気かって

本気で思っちゃうよ

 

ぐるぐると

景色も天気も

思考と身体と直結する癖で

頭ん中がぐしゃぐしゃだ

考えすぎを植えつけて

 

生きた心地のしないを

天と近い勘違いを

極限まで煮詰めてもう

苦しさ耐えかねた時に

 

いくつも過ぎた

カーブを越せば

見える海の

青ですらない輝きを

 

忘れるもんか

忘れるもんか

 

日を受けた銀の

その輝きを

この世が捨てるには値しない

唯一の記憶として持っている

 

ふらついた脳に

弱りきった身体に

与えた輝きの

責任を取ってほしい

 

捨てきれなかった世界の

全責任を押しつけたい

 

忘れられっか

どうしたってさ

目どころか全身に焼き付いて

離れるもんか

忘れるもんか