緩い船に
飛び乗れ
どうせ短い命だものと
少女の時に知る町
殴られた両頬が
痛むなやっぱり
慣れたとは言えないさ
笑うことはできるけど
日付をよく覚えて
あれは大好きな夏はじめ
重い身体と
詰る喉
よく揺れる船に追い打ちかけられて
もう沈む方が
楽だと思えたけれど
自分のいる場所が
狭いことだけ知ってたもんね
泣き腫らしても
弱り切っても
そのまま生きる力が
否が応でも身についた
少女が覚悟決める町
田舎を美化する奴らに
ぜったい、分からない話