うつろうつろの夜書きは
良くないと昔から言うでしょう
それなら大人しく眠ればいいと
汲める歳でもまだないのさ
何から言えばいいだろう
好きや嫌いの話じゃなくて
私が凛としていられるという
勝手語りになりそうだ
初夏に会ったから
それをそのまま
覚えていること
景色も表情も
こんな眠たまなことは
真逆のまぶしさが今もあること
綴れば綴るだけ痛々しくなる
叶う叶わないより手前
ずるくて悲観的な自分自身を
どうにかしなければ渡せもしないな
のらりくらりの夜明けに着いたとて
降りるわけにはいかない夢列車
いつか何かの間違いで
手をとることが
叶わないだろうか
うつろうつろの夜書きは
良くないとだから昔から言うでしょう