足場悪い浜辺もあったもので
知らぬ人の想像で愛でるのと違う
君は器用に跳ねてきた
僕はそろっと身を低く
潮のにおいが分かるくらいには
住みついてしまったこの町で
うわさばなしと余計なお世話
隠せない恋や叫びたい夜
貝殻ひろいは子ども等に任せて
こちらは厳しい岩辺をゆきましょ
もう投げ遣りになる君
また振り向けば機嫌よく笑ったり
手は汚してなんぼ
足腰鍛えて
強くなけりゃ生きられないってさ
哲学じゃなくて
綺麗事じゃなくて
身に染みてきたんだよ
このごろ
足場悪い浜辺
戻りしなの波打ち
容赦ないのがいいじゃないか
君はどうせ笑って
疲れたって跳ねてく
もう少し見てようか