おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夜影

栄光の影にも行けなくて

うらやんでいた小人たち

 

下には下がいることを

影の影もあることを

知らない宴人たち

 

積みあげた玩具

壊しちゃおっか

左手のキャンディ

振り回してさ

 

栄光の影にいる人が

嘆くさまを見ながらね

 

考えていた

この世の酷は

極みなどない

どこまでも

 

振りあげた拳

行き場なくして

慣れないことはするもんじゃない

 

残り物のおかず

漁っちゃおうか

どうせだーれも見てないよ

むしゃむしゃ夜中の

 

ひっそりと宴がはじまるさ

だーれも知らない影影で