音楽が離れていく音がして
かなしかったな
この世の皮肉をめいっぱい詰めこんで
その気になれば
呼吸は乱れて
生きた心地のしない午後
学校でも仕事でもいいから
決まった時間に落ちあっていないと
気づいたら暮れてるくらいじゃないと
夕暮れに立ちあってしまうと
身がもたないな
そうこうしているうちに
音楽がはぐれてしまったのに
気づかなかったな
子どもだからって言いわけも
大人になった
今はもっと分からないから
遠いなら最初から
遠いほうがよかったな
始まらなかった恋のように
しらずに知らずに
閉じてしまえば
傷はまだ