おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

さとい娘

あれ?

私 生きてるんだっけ?

 

キルトスカートが

少し褪せながらも

紺赤黄緑を持ち

辛うじて意識つなぐ

 

ナントカ症と名づく間もなく

浮遊は物心とともについた

 

寝起きの苦手な娘子は

昼日中もふわふわと

しかし重い身体

 

なんとか生きのびた先も

大して面白くはない世で

 

無気力のようでいて

強い感受を持つ

両立さす

それは聡いからだ

 

また落ちそうだ

眠りでもないのに

 

汽車の嘶き

鳥声

混じれ混じれ

 

もう世の全てが

節操なく

 

分からない、と煙に巻けるようにね